ハードウェアからの入力を取ってキャラクターを動かせるようにしたい。
1. 入力マッピングを設定する
ツールバーの[セッティング]＞[プロジェクト設定]＞[インプット]を選択
2. プレイヤーキャラクターを作成
ブループリントを作成
アセットツリーで[Blueprints]フォルダを選択し、[新規追加]から[ブループリント クラス]を選択する。
親クラスに[Character]を選択し、[ゲームタイトルの略語 + キャラ名 + Pawn]というように名付ける。
例（PNPlayerPawn）
3. カメラの設定
コンテンツブラウザで[Blueprints]＞[PNPlayerPawn]をダブルクリック。
[コンポーネント]パネルの[コンポーネントを追加]から[Spring Arm]と[Camera]を追加する。
[Camera]を[Spring Arm]の子にする。
[Spring Arm]の[詳細パネル]で設定を行う。
・[Camera]の[Spring Arm Length]を調整。（例：1500）
・[トランスフォーム]の[回転]を調整。
・[Camera Collision]の[Do Collision Test]のチェックを外す。
[Camera]の[詳細パネル]で[Camera Settings]＞[Field Of View]で画角を調整する。（例：50）
CameraManagerの作成
コンテンツブラウザで[コンテンツ]＞[Blueprint]＞[PNPlayerController]をダブルクリック。
[詳細パネル]＞[Player Controller]＞[Player Camera Manager Class]の右の[＋]ボタンをクリックして[Blueprints]フォルダの中に[PlayerCameraManager]を作成する。
カメラ処理のオーバーライド
以下の変数を定義する。
| 変数名 | 型 | 編集可 | 初期値 |
|---|---|---|---|
| DesiredRotation | Rotator | チェック | X:0.0, Y:10.0, Z:180 |
「BlueprintUpdateCamera」をオーバーライドした関数を作成する。
以下のようにBPを組む。
［MakeVector］ノードの［X］入力ピンから左へワイヤーを伸ばして、［変数へ昇格］を選択し、新しく作成された変数に「DesiredDistance」と名付け、［詳細］パネルで［編集可能］にチェックを入れる。
コンパイルして「DesiredDistance」の初期値を「1200」にする。
［ReturnNode］ノードの［NewFOV］入力ピンから左にワイヤーを伸ばし、［変数へ昇格］を選択して、新しく作成された変数に「DesiredFOV」と名付け、［詳細］パネルで［編集可能］にチェックを入れる。
コンパイルして「DesiredFOV」の初期値を「50」にする。
PlayerControllerでCameraManagerをキャッシュする
アセットツリーの[Blueprints]＞[新規追加]＞[Blueprintクラス]を選択。
親クラス選択で[PlayerController]を選択肢「ゲームタイトルの略 + PlayerController」と名付ける。
例）「PNPlayerController」
「PNPlayerController」を開く。
新しい変数「MyCameraManager」を作成。
変数の種類を［オブジェクトリファレンス］＞［PNPlayerCameraManager］に設定して、［プライベート］にチェックを入れる。
下のようにBPを組む。
このキャッシュを外からもアクセスできるようにする。
新しい関数「GetPNPlayerCameraManager」を作成し、[詳細パネル]で「Pure」にチェックを入れる。
出力値を一つ追加し「ReturnValue」と名付け、出力値の種類に[オブジェクトリファレンス]＞[PNPlayerCameraMnager]を指定する。
下のようにBPを組む。
カメラを回転させる
「PlayerCameraManager」を開く。
新しい関数「AddYawInput」を作成する。
[詳細パネル]＞[inputs]に「val」Float型を追加。
以下のようにBPを組む。
［ブランチ］ノードの［Condition］入力ピンから左上にワイヤーを伸ばし、［変数へ昇格］を選択する。新しく作成された変数に「IsEnableControl」と名付ける。
コンパイルして「IsEnableControl」の初期値を「True」にする。
「AddYawInput」関数を複製して「AddPitchInput」関数を作成。
下のようにBPを編集。
「PNPlyaerController」を開く。
下のようにBPを組む。
「PlayerCameraManager」を開く。
カメラの回転に角度制限を加える。
[クラスのデフォルト]＞[PNPlyaerCameraManager]を設定。
4. プレイヤー移動の実装
コンテンツブラウザで[Blueprints]＞[PlayerCameraManager]を開く。
カメラの向きを取得する関数を作成
新しい関数「GetCameraForwardVector」を作成。
[詳細パネル]で「Pure」にチェックをいれ、出力値を一つ追加して「ReturnValue」と名付け、変数の種類を「Vector」に設定する。
下のようにBPを組む。
「GetCameraForwardVector」関数を複製して「GetCameraRightVector」関数を作成。
下のようにBPを組む。
移動処理
「PNPlayerController」を開く。
下のようにBPを組む。
「BP_Player」を開く。
[class Defaults]＞[Pawn]＞[UseControllerRotationYaw]のチェックを外す。
[コンポーネント]パネルの[Character Movement(継承)]の[詳細]パネルから、[Character Movement (Rotation Setting)]＞[Orient Rotation to Movement)]にチェックを入れる。
歩行速度の初期値を設定。
[コンポーネント]パネルの[CharacterMovement(継承)]を選択し、[詳細]パネルから[Character Movement: Walking]＞[Max Walk Speed]を調整。
5. アクション（デジタル入力）を使う
- インプットアクションノードをグラフに追加する
- [コンポーネント]パネルの[CharacterMovement(継承)]をドラッグ&ドロップする
- ボタンを押した時、離した時の処理を書く
スプリントの場合は以下のようになる。
6. ゲームモードを設定する
「ゲームモード」とはプレイヤーキャラは何か、どのようなプレイヤーコントロール、カメラ制御を行うかといった情報を設定するもの。
ゲームモードはマップ単位で変更できる。
アセットツリーの[Blueprints]＞[新規追加]＞[Blueprintクラス]を選択。
親クラス選択で[Game Mode Base]を選択肢「ゲームタイトルの略 + GameMode」と名付ける。
例）「PNGameMode」
[PNGameMode]をダブルクリックしてブループリントエディタを起動する。
[詳細]パネルの[Classes]＞[Default Pawn Class]プロパティに[PNPlayerPawn]を割り当てる。
[詳細]パネルの[Classes]＞[Player Controller Class]プロパティに[PNPlayerController]を割り当てる。
レベルエディタに戻り、メニューバーの[ウィンドウ]＞[ワールドセッティング]を選択し、レベルエディタにワールドセッティングパネルを追加する。
[ワールドセッティング]パネルの[Game Mode]＞[GameMode Override]プロパティに[PNGameMode]を割り当てる。
